インビザラインライトが対応できるのはどこ？よくある質問についても解説

インビザライン・ライトは、症状の軽い不正咬合や、矯正治療後の後戻りの改善を得意としています。

少数のアライナーで歯並びを整えるため、治療にかかる期間が短く、費用も比較的抑えられるのがメリットです。

インビザライン・ライトの使用条件や適応症例について詳しくご紹介します。

インビザラインライトの特徴や写真などは「インビザラインライトとは？特徴や費用やメリット・デメリットなど全て解説！【症例写真あり】」も併せてご覧ください。

また、よくある質問についても解説しますので、ライトパッケージが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

インビザライン・ライトはどんな歯並びに対応できる？

インビザライン・ライトの使用条件は以下のとおり。

• 動かす歯の本数に制限がない
• アライナーは14枚以内＋追加アライナーは２回まで

それぞれについて解説します。

動かす歯の本数に制限がない

インビザライン・ライトは基本的に部分矯正を対象としたパッケージですが、動かす歯の本数に制限がないため全体矯正も可能です。

そのため、歯並び全体を拡大する治療や奥歯のすきっ歯などにも対応しています。

一方、同じく部分矯正を対象としたインビザライン・GOは奥歯（大臼歯）を動かすことができません。

前歯だけでなく、奥歯も含めた矯正治療がしたい人にはインビザライン・ライトがおすすめです。

アライナーは14枚以内

最大14枚のマウスピースを使用し、短期間での治療が可能です。

また、従来のブレースとは異なり、食事の際や歯磨きの際には取り外すことができるため、生活の質を低下させることなく治療を受けることができます。

なお、歯を大きく動かすためにはたくさんのアライナーを使用する必要がありますので、インビザライン・ライトで動かせる歯の移動量には限界があります。

追加のアライナーも2回までとなっており、それ以上は追加料金が必要です。

追加アライナーにより途中で何回でも微調整ができるインビザライン・フルに対して、インビザライン・ライトは開始前のシミュレーションと異なる結果になっても、途中で修正や計画変更ができませんので注意が必要となっております。

インビザライン・ライトの適応症

インビザライン・ライトの適応症は以下のとおり。

• 矯正治療後の後戻り
• 軽度のすきっ歯(空隙歯列)
• 軽度のでこぼこ（叢生）
• セラミック矯正前の前処置

1つずつ解説します。

矯正治療後の後戻り

インビザライン・ライトは軽微な後戻りを改善することができます。

後戻りとは、矯正治療できれいになった歯並びが、もとの歯の位置に戻ろうとする力が働くことにより歯並びが崩れてしまうことです。

矯正治療後に保定装置（リテーナー）を使用したり、正しいメンテナンスをしていないと高確率で後戻りが起こってしまいます。

インビザライン・ライトで再治療をすることで、後戻りしてしまった軽微な歯並びの崩れを再びきれいにすることができます。

軽度のすきっ歯(空隙歯列)

インビザライン・ライトは程度の軽いすきっ歯(空隙歯列)を改善することができます。

程度の軽いすきっ歯とは、主に抜歯が必要なく、骨格や噛み合わせに問題がない症例のことです。

すきっ歯は前歯のみに起こるものではなく、奥歯を含めた歯全体に起こることがあります。

インビザライン・ライトは動かす歯の本数に制限がないため、前歯だけでなく奥歯のすきっ歯も治すことができます。

軽度のでこぼこ（叢生）

インビザライン・ライトは、歯を動かす距離が少なく済む軽度のでこぼこ（叢生）に対して有効です。

軽度の叢生とは、前歯が1〜2本だけ傾いていたり、少しだけ歯が重なっている状態を指します。

インビザライン・ライトは特に前歯のガタつきを改善するのが得意なので、目立つ部分の歯並びが気になっている人にはおすすめです。

セラミック矯正前の前処置

インビザライン・ライトは、セラミック矯正を始める前の前処置にも向いています。

一般的にセラミック矯正を行う前には、虫歯の治療や矯正治療を先に行う必要があります。

セラミック矯正の前に歯並びを整えておくことで、セラミックが割れにくい環境にすることができます。

インビザライン・GOとの違い

ここでは、同じく部分矯正に適しているインビザライン・GOとの違いについて解説します。

	インビザライン・ライト	インビザライン・GO
対応症例	症状の軽い歯並びに対応	部分矯正に対応
アライナー数	最大14枚	最大20枚
治療範囲	全ての歯を動かすことが可能	奥歯（大臼歯）は動かせない

インビザライン・GOは上下20本の歯のみが治療範囲の「前歯の歯並びに特化したパッケージ」ですが、インビザライン・ライトは全ての歯を動かすことが可能です。

部分矯正を希望する人の中でも、前歯以外の歯並びを整えたい人にはライトパッケージが向いています。

インビザライン・ライトに関するよくある質問

ここでは、インビザライン・ライトに関するよくある質問にお答えします。

インビザライン・ライトが適応できない症例は？

症状が重度の歯並びや噛み合わせに問題がある症例はインビザライン・ライトの適応外となります。

インビザライン・ライトは使用できるアライナーが14枚までなので、歯を大きく動かすことができません。

症状の軽い歯並び（軽微な叢生やすきっ歯など）以外の症例は、インビザライン・フルが適応となります。

インビザライン・ライトの治療期間は？

インビザライン・ライトで行う歯列矯正は、一般的に４〜７ヶ月前後で治療が完了します。

インビザライン・ライトで使用できるアライナーは14枚まで（＋追加２回）です。

インビザライン矯正では、およそ1週間ごとに形の違うアライナーに交換し歯を動かしていきますので、およそ7ヶ月で使い切ることになります。

インビザライン・ライトの費用は？

インビザライン・ライトの費用の目安は約45万〜65万円です。

幅広い症例に対応しているインビザライン・フルは約70万〜90万円なのに対して、治療期間が短い分費用も安くなります。

しかし治療費用は症状や期間、治療計画により異なりますので、まずはクリニックで確認してみてください。

インビザライン・エクスプレスとの違いは？

インビザライン・エクスプレスは、インビザライン・ライトよりさらに軽微な症状に適応するパッケージです。

使用できるアライナーの数は7枚まで（追加1枚）と、ライトパッケージの半分となります。

アライナーが少ない分治療期間も短く、わずか3ヶ月程度で治療が終了します。

まとめ

インビザライン・ライトは比較的症状の軽い歯並びを治すことを目的としているため、治療期間や費用を抑えることができます。

その一方で、アライナーの枚数に制限があるため適応できる症例が限られます。

主な症例は、矯正治療後の後戻り、軽度のすきっ歯(空隙歯列)、軽度のでこぼこ（叢生）、セラミック矯正前の前処置などです。

このような歯並びを治したいと思っている方は、まずは歯科医院でインビザライン・ライトが適応となるかを確認してみてください。

より詳しくは、赤坂さくら歯科クリニックにてご相談・ご来院をおまちしております。