キレイライン矯正はやばい?矯正後の咬み合わせに関しても解説
- 歯科医師
- 土黒さくら医師
(赤坂さくら歯科クリニック)
鹿児島大学の歯学部を卒業した後、大型医療法人グループの歯科医院の分院長に就任しました。その後、そのほかの歯科クリニックで経験を積んだ上で、赤坂さくら歯科クリニックを開設しました。私はインビザライン認定医として、インビザラインやキレイラインの治療を日々実施しており、多くの患者様から満足の声をいただいています。
近年増えてきた格安マウスピース矯正の中でも、知名度が高い「キレイライン矯正」に興味がある方も多いと思います。
しかし、インターネット上で「キレイライン」と検索しようとすると、同時に「やばい」という単語も出てきて、不安に感じる方もいるのではないでしょうか?
特にSNSで「キレイライン」「やばい」で検索すると、キレイライン矯正後の「咬み合わせ」に対し「やばい」というコメントがあり、気になるところです。
ここでは、キレイライン矯正はやばいのか、矯正後は咬み合わせが悪くなるのかについて解説します。
赤坂さくら歯科クリニックでは、はじめての歯列矯正に不安がある方でも安心できるよう、丁寧に時間をかけてカウンセリングしております。
キレイライン矯正で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
目次
キレイライン矯正はやばいの?
「キレイライン痛くてやばい!」
「マウスピースを外しまくってやばい」
「キレイラインしたいけど、(私の)やばい歯並びでも治せるの?」
「キレイラインしたら、やばい!治った」 など
これらはSNSで見られた「キレイライン」「やばい」の単語でヒットしたコメントの一部です。
やばいという言葉は多様な使われ方をするため、ネガティブなコメントも一定数ありますが、上記のような良い意味の使われ方で「やばい」も多数ありました。
キレイライン矯正では、キレイライン矯正経験者の声を聞くために「満足度」のアンケートを実施しました。以下で紹介していきます。
キレイライン矯正経験者の約9割が満足している
キレイライン矯正がネットリサーチ業者のマクロミルに委託した調査(2022年2月14日〜2月17日)によると、キレイライン矯正経験者の10~40代の男女631名の「キレイライン矯正全体の満足度」は、「約9割」の方が満足しているという結果でした。
また、「キレイライン矯正を周囲にすすめる可能性はあるのか」という質問に対し「11段階中7以上」と答えた方が「半数以上」という高い評価を得たのです。
やばいというコメントの中にも、「満足度がやばい」「キレイラインをやばい、と言っている人に対して気分が悪い」などの良い口コミも多数ありました。
実は、上記アンケートを実施した一番の理由は「キレイラインをしたら咬み合わせが悪くなった」という意見があったため、不安を解消すべく実施されました。
キレイライン矯正をすると咬み合わせに問題が出るのかについて以下で解説します。
キレイライン矯正後に咬み合わせが悪くなる3つの原因と解決法
歯列矯正後、咬み合わせが悪くなる方がいます。
しかし、それはキレイライン矯正だから悪くなるというわけではなく、ワイヤー矯正やマウスピース矯正でも起こりうる問題です。
ここでは、咬み合わせが悪くなる3つの原因とその解決法について解説します。
歯を動かしている途中で歯同士がぶつかる
矯正治療中は歯を動かしているため、歯と歯がぶつかってしまう箇所ができて、深く噛めないことがあります。
キレイライン矯正以外のワイヤー矯正やマウスピース矯正でも起こりうる問題ですが、一時的なものです。
治療がすすめば、咬み合わせの一時的な不具合は解消されますが、悪化したままの終了はおすすめしないため、歯科医師と相談の上で完了時期を決断しましょう。
噛みしめや歯ぎしりによって圧下が起こる
キレイライン矯正に限らず全てのマウスピース矯正中は、マウスピースの厚みによって、歯茎方向に噛む力が加わり、奥歯が沈み込む「圧下」が起きることがあります。
圧下は噛みしめや歯ぎしりが強い方に起こりやすく、咬み合わせに違和感を覚えることがあります。
圧下が確認されると、マウスピースの厚さを薄く手直ししたり、奥歯部分を一時的に切り落としたりといった調整をすることで改善します。
上下の歯のバランスが合わなくなる
キレイライン矯正に限らず他の歯列矯正でも、「拡大床」という歯のアーチを広げるための装置を併用することがあります。
しかし、拡大床の併用で歯の動きによっては上下の歯のバランスが合わなくなることもあります。
バランスが合わなくなった場合には、前歯の部分矯正に加え、臼歯部の咬み合わせを調整する治療も行います。
拡大床で臼歯部を拡大しすぎて奥歯で噛めなくなる方もいらっしゃいます。何事もやりすぎは禁物なので、しっかりした歯科医師の診断と指導のもと、キレイライン治療を行なってください。
キレイライン矯正は咬み合わせに関する治療プログラムをアップデート
キレイライン矯正では咬み合わせに対する問題を重くみて、2022年1月から「咬み合わせ調整に対応したデザイン」の採用と「治療中の咬み合わせ変化のモニタリングシステムの新規導入」を採用しました。
(引用)
キレイライン矯正が、治療体験向上を目指しプログラムを大幅アップデート
https://kireilign.com/news/news-18459
咬み合わせに違和感が残らないデザイン方針の採用
キレイライン矯正は上下の前歯12本に特化した矯正ですが、2022年1月より上下の歯の7番から7番までの全28本の咬み合わせに配慮したデザイン方針に変更しました。
一般的なマウスピース矯正のように、理想の歯並びに近づけるために「治療回数(マウスピースの枚数)を増やしていくデザイン」ではなく、「限られた治療回数の範囲で、前歯部の歯並びの改善を最大限に効率化するためのデザイン」です。
この新デザインの採用理由は、1回の治療効果を最大化し、矯正終了時の咬み合わせの悪化を防ぐことが理由です。
キレイライン矯正では、今後も患者様の予算内で満足できる治療効果・治療体験を目指したプログラムを追求し続けます。
治療中の咬み合わせ変化のモニタリングシステムの新規導入
キレイライン矯正では、一時的に咬み合わせが悪化したときにリカバリー用のマウスピースを提供しています。
そこで、過去の10万例を超える歯列データから、治療途中に咬み合わせ悪化の症状を早期に予見できるシステムを2022年1月より一部導入しました。
このシステムにより、咬み合わせ悪化のリスクを最小限にとどめ、リカバリーを確実に・スピーディに行うことを目的としています。
できるだけ早く、全症例に対しこのモニタリングシステムを導入できるよう現在努めています。
過去に対応した10万例を超える歯列データから、ひとつ症例をご紹介します。
上前歯のがたつきや下前歯の左側中切歯の突出がありましたが、IPRと呼ばれる「歯を少し削る」処置を実施し、治療期間約8ヶ月で歯並びが改善した症例です。
上下の前歯それぞれが整い、きれいなアーチ形になりました。
上記症例は矯正後の咬み合わせに問題はなかったのですが、このような過去に行った症例をもとにリカバリーの必要性を探っていきます。
キレイライン矯正は赤坂さくら歯科クリニックへ
「キレイライン」「やばい」という単語で検索すると、悪い意味をついつい想像しますが、実際は「約9割」の方が満足している評価の高い矯正です。
矯正後の咬み合わせに関して不安視している方も一定数いますが、咬み合わせの悪化を防ぐ工夫や配慮を、キレイライン矯正は怠りません。
キレイライン矯正を検討中の方はインターネット上のさまざまなコメントに惑わされないためにも、歯科医師に直接相談してみるのが安心です。
赤坂さくら歯科クリニックでは、初診に来られた患者様のヒアリングやカウンセリング、歯についてのお悩み相談、検査結果や見積もりの説明にいたるまで、院長自らが責任を持って丁寧に行います。
キレイライン矯正に関して不安がある方はお気軽にご相談ください。
より詳しくは、赤坂さくら歯科クリニックにてご相談・ご来院をお待ちしております。