インビザラインに痛みはある？痛みを感じる原因と対処法をご紹介！

インビザラインとは、透明なマウスピース（アライナー）を使用して歯を動かす歯科矯正のことです。

インビザラインは、アライナーで少しずつ歯を動かすので、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないと言われています。

しかし、インビザラインでも痛みを感じやすいタイミングがあります。

この記事ではインビザラインで痛みを感じやすいタイミングや、その対処法をご紹介していきます。

またワイヤー矯正とインビザラインで、どのくらい痛みに違いがあるのかも解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインで痛みを感じるタイミングは？

痛みが少ないと言われているインビザラインでも、痛みを感じる場合があります。

インビザラインは、どんな時に痛みを感じやすいのでしょうか？

痛みを感じやすいタイミングをシーン別に解説していきましょう。

アライナーを初めて使った時

インビザライン矯正を始めて、最初のアライナーを装着した時が、一番痛みを感じやすいタイミングです。

初めてアライナーを装着すると、歯を押されて締め付けられているような違和感を感じることがあります。

その締め付け感を痛みとして、感じる方が多くいます。

アライナーの装着感に慣れるまでは、この痛みが続くことがあります。

アライナーを交換した時

インビザラインではアライナーを約1〜2週間ほどで、新しいものに交換して、少しずつ歯を動かしていきます。

新しいアライナーを見てみると、一見前のアライナーと同じように見えますが、よく見ると歯を動かすために少し形が違うのが分かります。

そのため新しいアライナーに交換すると、歯が動くので痛みを感じることがあります。

装着する時や着脱した時に強い痛みを感じることもありますが、新しいアライナーに慣れると徐々に痛みを感じなくなっていきます。

長時間アライナーを外していた時

食事の時や歯を磨く時にアライナーを外して、そのまま長時間アライナーをつけずに過ごすこともあるのではないでしょうか。

アライナーは、一日20時間以上装着することが推奨されています。

長時間装着することで、歯を動かし歯が元の位置に戻ろうとするのを防いでいます。

しかし、長時間アライナーを外していると、歯が元の位置に戻ろうとしてしまい、使用しているアライナーが合わなくなってしまうことがあります。

その合わなくなったアライナーを無理に装着することで、強い痛みが生じる場合があります。

アタッチメントやゴムをかけるフックが頬を傷つけている時

インビザラインでは、アライナーが動かないように歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起や、ゴムをかけるフックを歯に取り付けます。

アタッチメントが尖っていたり、フックの角度が合わなかったりすると、頬を傷つけることがあります。

頬に傷がつくことによって、飲食した時に傷口に染みたり、傷口に何度もアタッチメントやフックが当たったり、より強い痛みを感じることがあります。

インビザラインで痛みを感じた時の対処法は?

インビザラインで痛みが生じた場合の、対処法をご紹介したいと思います。

痛み止めを使用する

動く痛みが強く耐えられない場合には、痛み止めを服用しましょう。

アライナーを装着した時の痛みは、数日で治まることが多いので、長く続くものではありません。

アライナーに慣れるまでは、痛み止めを服用して様子を見るようにしましょう。

食事の固さを工夫する

歯科矯正中に、固い食べ物を食べると、歯が刺激されてさらに痛みが増すことがあります。

そんな時は、刺激の少ない柔らかい食事にすると、歯に負担がかからず痛みを感じることが少ないのでおすすめです。

歯が痛い場合は、食事の固さを柔らかくするなど、食事に工夫をしてみましょう。

担当の歯科医に相談する

歯の痛みが強い場合には、通院した時に医師に相談してみると良いでしょう。

歯の痛みの原因を見つけて、それぞれに合った対処法を提案してくれます。

また、アタッチメントやゴムをかけるフックが頬に当たって痛い場合は、尖っている部分を削ってくれたり、フックを取り付けてくれたり処置してもらうことができます。

痛みを我慢せず、担当医に相談してみましょう。

インビザラインとワイヤー矯正の痛みはどれくらい違う？

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われていますが、歯科矯正治療中の患者様の77％が痛みを感じるという報告があります。

痛みのピークは、アライナーを装着して24時間後に起こり、その後7日ほどで痛みはほとんどなくなります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、抜歯よりも矯正中の方が痛みを感じる人もいます。

また、歯を動かす幅が大きいほど、痛みを感じやすいです。

歯科矯正中に痛みを感じる場所は、ワイヤー矯正もインビザラインも前歯部分で、痛みも同じく敏感痛を感じる人が多く見られます。

しかし歯科矯正を行う人の中で、ワイヤー矯正は軽度の痛みを感じる人が46.7％、中度の痛みを感じる人が40％いるのに対し、インビザラインは軽度の痛みを感じる人が66.7％で、残りの人は無痛という調査結果がでています。
（論文名Comparative Analysis of Periodontal Pain According to the Type of Precision Orthodontic Appliances : Vestibular, Lingualand Aligners. A Prospective Clinical Study　作者Laura Antonio-Zancajo, Javier Montero , Daniele Garcovich , Mario Alvarado-Lorenzo , Alberto Albaladejo and Alfonso Alvarado-Lorenzo　発行年2021年　参照）

インビザラインとワイヤー矯正は、痛む場所や痛みの種類は同じでも、ワイヤー矯正よりもインビザラインの方が実際に痛みが軽いと感じる人が多いようです。

まとめ

インビザライン矯正を行う中で、痛みを感じるタイミングやその対処方法と、ワイヤー矯正との痛みの違いをご紹介しました。

インビザラインはワイヤー矯正に比べて痛みが少ないと言われていますが、痛みが生じやすいタイミングがあります。

特に初めてアライナーを使用した時や、新しいアライナーに交換したタイミングは痛みが生じやすいです。

数日で治まることがほとんどですが、痛みが強い場合には、無理せず痛み止めを服用したり、歯科医に相談するようにしましょう。

より詳しくは、赤坂さくら歯科クリニックにてご相談・ご来院をおまちしております。